介護職の賃金問題とは
水曜日, 12月 16th, 2015介護業界にいる人のほとんどが、未来について悲観的です。仕事がきつい・社会的評価が低いなど理由はさまざまですが、なにより一番の理由は賃金が低いということだと思います。特に、男性の介護職は家族を養えないことを理由に辞めていく人が増えているようです。問題はどこにあり、どうすれば改善できるのでしょうか。まず、介護職は業界内での転職が非常に多いことでも知られています。ヘッドハンティングや引き抜きならともかく、転職は一歩間違えるとキャリアダウンに繋がってしまう恐れもあるのです。給料が下がるにも関わらず転職する理由には職場の人間関係も大きいようですが、自分が正当に評価されていないという思いもあるといえます。それに対し、政府は介護職のキャリアアップモデルを考えているようです。しかし、介護職は人事考課の難しい仕事となりますです。仕事の成果が金銭で表せないために、職員の評価が恣意的になってしまうのです。また、介護職は高いモラルが求められる割に給料が安く、内容に見合わないと感じる人が多くいます。感情コントロールや普段からの言動で高い倫理観が求められるにも関わらず、給料は一般的な会社員に比べると低く設定されているのが現状です。ニュースで事件が報道されたときに、介護職や看護職・教師などは職業が公開され、「こういった仕事についているのに、こんな事件を起こした」とマスコミが非難する論調で報道することも少なくありません。介護職がもっと正当に評価されて高い賃金を得るためには、業界内での人事考課制度の充実と、マスコミを通じたイメージアップの両輪が欠かせないのです。